退屈な世界に少しのスパイス

□二暇目
1ページ/12ページ






ココは、立海大付属中学…

入学式も終わり、少しずつ新入生が学校に慣れてきた頃
3年生のとあるクラスでは、季節外れの転校生が
来るという話で盛り上がっていた。





「ねぇ…聞いた?
 こんな時期に転校生が来るってよ?」



「え?こんな時期に?
 学期初めとか休み明けとかだったらわかるけど…

 まだ6月だよ?」



「だよねぇ…
 こんな時期に転校ってことは元居た学校で
 何か問題でも起こしたのかな?」



「問題って?」



「例えば…暴力事件とか?」



「えー…それだったら、うちの学校には来れないでしょw」



「だよねぇ…w

 あ、そういえば転校してくる子って男の子?女の子?」



「それはまだ分かってないみたいだよ?」



「へぇ…で、いつ転校してくるの?」



「それは知ってる!来週の月曜日なんだって!」



「ってことは…後、4日後だね!」



「どうせならカッコイイ子がいいなぁ…」



「だよねぇ…」





そんな女子の会話を、同じ教室内にいた仁王 雅治は
興味深そうに聞いていた。





「(こんな時期に来る転校生…面白そうじゃのぅ…)」





クラス内で話されている転校生が来るまで後4日

それぞれの都合がいいように転校生の妄…想像がされていた―
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ