「眠いの旦那…?」

不意にかけられた音に躰がピクリと反応する。
しかし口は開かない否、開けない。

「旦那…?大丈夫?」

(嗚呼大丈夫だ、佐助)
そう呟きたい。しかし疲れ過ぎていて躰がいうことを利かない

「こんなになるまで頑張ったんだね、偉い偉い」

佐助が髪を撫でる。心地よい
(もう寝ても良いか?)
目で訴える。すると、

「いいよ。ゆっくり休んで」

瞼の上に手を乗せられたら。
意識が宙へ浮く。




戦が終わった日

(虎は深い眠りに就いた)

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