拍手SS集

□インタビュー特集
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【プラネットインタビュー】
0小隊編

「皆様こんにちは。日夜我々を守ってくれている我等が星の軍の事をもって知ってもらいたく、広報課が立ち上がってみました!本日のインタビュアーは0小隊のお三方です!」
「あの、これギャランティ出るんすか?」
「ゆっ、ゆうかっ! いきなり失礼だよ」
「うるせぇー! 減俸の上にこっちゃ忙しくててんてこまいってのに、なぁんでこんな事せにゃならん?!」
「全くだ」
「わーっ、隊長までっ!すっ……すいません、すいません」
「いえいえ。お忙しい中突然申し訳なかったです(あくまでにこやか)それでは隊長殿の方からお名前と階級を」
「酒光夏玄。中尉」
「あ。葵飛風、階級は准尉です」
「日乃出優香〜、同じく准尉」
「0小隊のみなさんは日夜、軍の何でも屋的存在として活躍してるとお聞きしておりますが、主にどういった事をなさってるんですか?」
「えーっと、大体科軍の修理とか、苦情処理とか……トラブルシューティングとか? ですかね?」
「要はめんどい事を押し付けられてる状態だな」
「異論なし」
「優香っ、隊長!!(あわあわ)」
「そぉですかぁ。大変ですねぇ(しきりに頷き)ではここからはお一人ずつに質問していきたいと思います。まずは隊長さんから。普段は何をしてらっしゃるんですか?」
「通信番といったところか? 依頼の仲介みたいなもんだな。依頼がきたらこいつら(二人指差し)に連絡する」
「……それだけですか?」
「それだけだ(きっぱり)」
「隊長の仕事は昼寝だからな……(ぼそっ)」
「優香っ(あせあせ)」
「(見事にスルー)では以前やっていた仕事を教えて下さい。敏腕刑事だったという噂をちらほら聞くのですが──」
「敏腕……ていうより、仕事しかできないくだらねぇ奴だったって事だよ」
「じゃあ今のこの状態をどう思われてますか?」
「天国」
「……殴っていいですか?」
「優香、押さえて……(両肩押さえ)」
「では、次に葵准尉にお聞きします。容姿端麗と名高い葵准尉ですが、日頃から何かなされてますか?これ広報課の女性陣からの質問が殺到だったのですが──」
「え? え??? いや、特に……何も。あ。とりあえずどんなに忙しくても食べるようにはしてます」
「あ。それから……その眼鏡って伊達ですか?」
「ちょっ……失礼だなぁ。視力はホントに悪いです。裸眼で0.4ですから」
「いや、おキレイな顔をカモフラージュする為に伊達眼鏡をしてるとの噂もあったもんですから……すみません(にっこり)では、日乃出准尉にお聞きします。五年前にタイムスリップしてきたとの事でしたが、その時の事は覚えてますか?」
「……あんま記憶にない。気付けば桜の木の下にいた」
「あ。それから……、そのツインテール、変えるおつもりは?」
「ない。こっちきた時にもこの髪形だったらしいから。記憶失ったあたしの自我の一つ」
「なるほどぉ……あ、あの……後、一つ聞いてもいいですか?」
「なんだよ?」
「牛乳は……お嫌いですか?」
「嫌いじゃない。でも飲むと腹壊す。なんだ? 牛乳飲んでないからチビだって言いてぇのかこのやろ〜」
「落ち着いて、優香っ(苦笑いで押さえ)」
「いやいや、有意義な時間をありがとうございましたっ!以上、広報課よりお送りしました〜」

「あ゛ー!! 勝手に終わってやがるっ! 離せ、飛風っ! いっぺんどつかにゃ気がすまねぇ!!」
「勘弁してよ、優香〜。隊長もなんとかしてくだ……って、もういないっ!! 隊長ぉ〜!!!!!(涙)」



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