text*らんま1/2

□私を見つめる貴方が好き(ム×シャ)
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――猫飯店は今日も大忙し。



「ねっ、結構メガネとるとイケメンだよね〜」


むかっ


「うん、長髪の美少年ってかんじ?」


むかむかっ


「彼女とかいるのかな〜」


むかむかむかっ


「ムースくん〜ラーメンみっつね〜v」


「おう、了解しただ」


にこやかに笑顔をふりまくムース。

「かっこいい〜v」


ムースは顔がいい。今日も三人組の女子高生の客にモテていた。

ちょっと気にくわないのがこのひと、看板娘のシャンプー。



「ムース!なにデレデレしてるあるか」

厨房にやってきたムースを睨みつけるシャンプー。


「デレデレなんぞ‥し、しとらんっ」


「してるある。ラーメン三丁さっさと持って行ってやるよろし」


そう言って乱暴にラーメンを三つ渡し、シッシッと手で追いやった。

「なんじゃ、機嫌が悪いのぅ‥?」

ムースは意外と鈍感だった。



「ラーメン三丁お待ち、じゃ」


「ありがとうムースくんv」


「ねぇ、ムースくん彼女いるの?」

三人のうちのひとりが聞く。


「えっ‥、その、彼女はおらん」


「きゃ〜vそうなのー?」


「狙っちゃおうかな〜」

きゃぴきゃぴと喜ぶ三人。
ムースだって悪い気はしない。頭をかいて照れている。



そこへいきなり‥



「ムースは私に惚れてるね」


シャンプーがやってきて通りすがりにツンとして言った。


「シャ、シャンプー‥」

ムースは驚いてシャンプーを見つめ返す。そして、キョトンとしている女子高生三人の方を振り返って困ったように笑った。
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