FL:HalloweenNight

□6:RUMO
1ページ/4ページ


外での情報収集は、2通りの方法がある。
独自調査。
情報屋。
情報屋は滞在地を変えない。
どこに行けば会えるかを魔界で広め、外へ来た者に情報を売る。

「今日はもう終わりなんですよー。」
「スクラッチ0枚。」
「…はい。」

しかし、中には自身の情報を漏洩しない者もいる。
RUMOはその中の1人。
無能に与えるネタはない。
情報がほしいなら、それ相応の実力を見せろ。
滞在先を急に変える。
見つけ出すのは一苦労。

「もぅ見つかっちゃった。」
「あんたの考えそうな行き先くらい、簡単に予想できるわよ。」

不適に笑う。
私が見つけ出すことなんて、始めからわかっている。
鬼ごっこでも楽しむかのよう。

「最近、間隔が短くなってるんじゃないの。」
「私の勝手でしょ。」

私が再び外へ来てからというもの、RUMOは10日に1度くらいの間隔で移動している。

「落ち着きがないのは、まだまだ子供の証かしら。」
「老け込むと僻みっぽくなるのかしら。」
「「……。」」

あぁ言えばこう言う。
私よりも数十歳若いというのに、可愛げの欠片もない。

「それより。」
「わかってる。ZEBUBU派の情報でしょ。」
「RENかKURISU。」
「残念ながら。」

両手をひらひらとさせる。
情報が掴めない。
ため息の重さから、かなり苦労していることが理解できる。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ