FL:これが私の生きた道。

□3:Divine message.
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茜の件は奇跡的にうまくいった。
次は躊躇うな。
死神は見つけ次第殺せ。

「はぁー…。」

昨夜は説教。
私は正義の味方でもなんでもない。
ただ、周りの人々に笑っていて欲しいだけ。
せめて身近な人々が、理不尽な死を迎えないようにしたいだけ。
でも、私の始めたことは、そんな安易なもので片付けられない。
死神がどんな存在なのかとか、まだ全然わかってない。

「……。」

死神の暴走…止められない、のかな?

青が朝から見当たらない。
だから久々に1人の時間が持てて、ようやく思考の整理に取りかかった。
とはいえ、知識や情報が乏しい。
いつもの丘の上には、桜が咲き始めている。
ピンク色の景色は綺麗なのに、気持ちは晴れることがない。

…終わりって、あるのかな…。

「……。」

ダメだ。…うん。ちゃんと、話をしよう。

なんとなく聞けなかったことが出口を見えなくしてる。
死神の存在もその1つだけど、1番の謎は青自身。
青はいったいどこから来て、何を目的としているのか。
そもそも、何者なのか。

「青…。」

いったい青は何処へ行ってしまったのだろう。
帰ってくる。
それはなんとなくわかる。
それがいつなのかはわからない。

「……。」

考えてみれば、青は死神の現れる場所を知っていた。
茜が自殺未遂を図ったことに気付いてた。
いや、正確には茜が死神に狙われてるとわかった。
青は茜に会ったことがないはず。
だったら、どうしてわかったんだろう。

謎が多すぎる…。

「はぁー…。」

もう、溜め息しかでない。
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