Under Lover

□It is which
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2.It is which
                どちらなのか








私立桜蘭学院に入学して、何ヶ月か経ったある日のこと…。





必然か偶然か。

人はよく問いかける。

これはそんな出来事だと

そう、思う。























「あの、すいません」





そう言って俺に話しかけてきたのは、ボサボサの黒髪で大きな黒ぶちメガネをかけた
藤岡ハルヒ君だった。





「何かな?藤岡君」





同じ1年A組のクラスメイトだ。
そして、俺と同じ特待生でもある。
たまに話すくらいの仲。





「いや、えっとですね、どこかこの学校で静かそうな所知りませんか?
何だかどこもにぎやかで(うるさくて)、勉強がはかどらないんです」



「そっか、そうだね…南校舎最上階の第三音楽室なんてどうかな。未使用無人らしいよ」





藤岡君は未使用無人であろう第三音楽室へと一人向かった。
その部屋で何が起こるか。
何も知らず俺は図書館へ向かった。









これからの話は後で藤岡君から聞いた話。



























南校舎の最上階。北側廊下のつきあたり。未使用無人の音楽室。



コツ コツ
  コツ コツ



広く、そして豪華な廊下に硬い足音が響く。
自分は“第三音楽室”という文字を見て、そこが目的地であると確かめると、
そっと扉を開けました。











カチャ
















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