絶対束縛主義


□後2
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携帯を学校に忘れたのに気付いたのは家に帰ってからだった。
放課後に使った机は誰のだったかな。
2人とも、私の携帯のこと知ってるかな。
いろいろ心配になったけど、誰も盗まないだろうし、見られたらマズイものも無いから次の日まで放っておくことにした。

一応いつもより早めに学校に来たけど、2人とももう学校に居るのかな。
教室のドアは開いている。
その間から詩乃の席、と言うより、そこにいる明美と詩乃が見えた。
もう来てるなんてさすが2人。
いつもそんなに早く学校に来てるのかな?
いったい2人だけで何を話してるんだろ。
ちょっとくらい盗み聞きしたって構わないよね?
教室と廊下は結構騒がしいけど、聞こえなくはない。
どうやらメールの話をしているらしい。
計画通りに出来たとか何とか。
よく意味は分からないけど、大事なのはそこじゃない。
その次に聞こえた単語に驚いた。驚く、と言うよりもっと上の驚愕の方が良いかもしれない。
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