絶対束縛主義


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何で私の恋には障害が多いのかなぁ。
こんなに邪魔ばっかり入ったらいくら掃除してもキリがない。
…やっぱりお兄ちゃんがモテ過ぎちゃうのがいけないのかなぁ。
…そうだね、きっとそう! お兄ちゃんはカッコいいもの! 惚れちゃうのも分かるよ!
でも困ったなぁ。 お兄ちゃんと私は結ばれなきゃいけないのに。 お兄ちゃんに一番お似合いなのは私だってコトには気付かないのかなぁ?
そう言えば、誰かが言ってたよね、「恋は盲目」って。 ふふ、女ってホント愚か…。
お兄ちゃんの周りにはその愚か者がいっぱい居るんだね。 早く片付けないと…。
でも私にそんな大きなコトが出来る?
相手は大勢居る。
そう、キリがないのよ。

どうしよう?
どうしたらいい?
お兄ちゃんを他の人に渡さないようにするには?

あ、そうだ!
お兄ちゃんを私だけのモノにしちゃえばイイんだ! 私以外の誰にも触れられず、誰にも見られないように。
そう、そうすれば全部上手くいく。
誰も、誰にも私たちの邪魔は出来ない!!
だからお兄ちゃん、待っててね?
今日、あなたを私だけのモノにしてあげる。
私が呼び出したらどんな所でも来てくれるよね?
私のとっておきの場所、必ず2人きりになれる所に行こう? そこでずっと2人で居ようよ。
…あぁ、楽しみで待ちきれない!
今電話してもイイかなぁ。あ、やっぱり今はダメ!
服が何か汚れちゃってる…。
何でこんなに赤くなってるんだろ? まぁいいや。
綺麗な服に着替えてから、お兄ちゃんを呼び出そう。
どんな格好がイイかな?
ボーイッシュなズボンがイイ? 可愛いミニスカートがイイ? それとも清楚なワンピース? お兄ちゃんはどれがお好みかな。 何を着たら可愛いって言ってくれる?
お兄ちゃんの為なら、どんな私にだって成ってあげる!

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