絶対束縛主義


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「うーん、それがその後から直人さんの返信が来なくて。」
「直人さん?」
「愛里のお兄ちゃんのコト。
…あの人照れてるのかなー?」

そう言えば私だけ名前を知らないんだった。
にしても、名前で呼ぶなんて相当親しげだ。
愛里が聞いたら妬くんだろうか。

「でも、このままじゃ前には進まないんだよね〜。
どうにかして直人さんの気持ちを確かめないと…。」
横でうーんと唸る明美。
そんなに一気に進めなくても良いと思うけど、まぁ早いことに越したことは無いのかもしれない。
私も一応考えてみよう。

「そうだっ!」
「良い案思い付いたの?」
「直接会って確かめるのはどう?」

「それって逆に言いにくくない?」

ニヤッと笑って甘いねと呟く。
私が甘いと言うより、明美が手厳しいんじゃないだろうか。

「そっちの方が逃げられないでしょ。」

やっぱりそうだ。

「愛里の為なら手段は選びません!!」
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