novel
□反撃開始?!
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全く言ってる意味がわかっておらず真剣に悩んでいるティトレイにヴェイグは小声で
『文字が入っていない…から…』
と、聞こえないように言ったつもりだったが、
『ヴェイグー!!聞こえたぞっ!それどーいう意味だよっ!』
ティトレイは怒りながらじゃれるようにヴェイグに掴み掛かかりドンっと壁に押しつけた。
『痛っ…。』
『へへっ。どうだまいったか?』
嬉しそうに下から見上げるようにヴェイグを見た。
『ん?なんかオレがこうやってヴェイグを不利にさせてるのって初めてかもしんないな♪いーっつもオレは下…。たまには可愛がってやるぜ?ヴェイグちゃん?』
ニヤニヤしながらいつもとは逆の態勢にティトレイはかなり満足していた。
『オレは下になる趣味はない…可愛がられるのはお前の役目だ…』
そう言うとヴェイグは押しつけられた壁に在ったドアノブを後ろ手で回し開け、ティトレイともつれ合うかの様に開かれた部屋に入った。