novel

□doom
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『こいつを…ティトレイを…頼む…』






その後の記憶は残ってない…



次に気付いた時には俺はベッドの上に居た。







doom







あぁ…そうか…

俺は逃げてきたんだ…

ティトレイを連れて、船に乗り馬車に乗り継いで…





『Σはっ!!ティトレイっ!』


俺は慌てて上体を起こし、辺りを見回した。



するとすぐ横のベッドに横たわるティトレイを確認できた。



『よかった……。』



胸を撫で下ろし安堵の息をついたのも束の間、何者かがこの部屋に近づいてくる気配に気付いた。

剣を取ろうと自分の荷物が置かれた近くの机に手を伸ばそうとしたが…




ぐらり…




視界が歪む…


『く…ぁ…頭が…』


頭がガンガン痛み、全身が怠くて思うように体が動かせない。




ドサッ!




手を伸ばした拍子にベッドから床へずり落ちてしまった。


『ぅ…』


それでも俺は諦めず、机に手を掛けたその時だった…




ガチャ

ドアが開いた…








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