24時 キラ便

□かごめかごめ※
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「お前・・・・・・男かっ!?」
肌蹴た掛けえりから覗いたのは、本来あるべき豊かで丸みを帯びた乳房ではなく、平たく滑らかな胸板だった。


「この大見世一番の花魁が男だとはな・・・」
「違うよ。一番はラクスで、僕は二番だよ」遊女は正体がばれた事にさして動揺もせずに返事をしてくる。きっとこんな場面は何度も経験済みなのだろう。
「・・・今までお前についた客はこの事を知ってて買っていたのか?」
「ううん・・・みんな知らなかった。まぁ・・・騒ぎ立てようとする人もいたけど・・・みんな最後は満足してったよ」
「へぇ・・・・」
「それよりも、どうするの。もうやめる?」
俺を騙していた事に詫びることもなく、遊女は行為の中断を問いかけてきた。
「・・・・・何故?」
「何故って・・・だって」
「敵唱が女でも男でも、俺にとっては性欲を満たすだけの相手。大した差はない」
理解しがたいといわんばかりの微妙な表情を見せる遊女に、俺は歪んだ笑みを返した。
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