悲 鳴

□薔薇柄の便箋
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作詞:Jekyll
作曲:Jekyll
編曲:閉鎖病棟

白色の季節の中で君は言う

「暖かいね」

「そうかな 寒いよ」

と僕



それが不幸の始まりでした



桃色の桜も

枯れて行くばかりです



ねぇ 微笑んだその笑顔に

僕はずっと傷付いていた

嗚呼 「さようなら」

息をついた

吐いた血の量だけ

愛していたのに



菊の花ではなくて

薔薇の花を一輪

赤色の愛情をどうか

どうか墓前に供えて下さい



春色の朝日も

もう見たくないのです



ねぇ 笑い合ったあの日々も

もう僕には必要ありません

ねぇ 綺麗過ぎるこの愛に

出逢う為に僕は生きて来たのでしょう

ねぇ 切り刻んだその手首を

そっとそっと抱き締めてあげましょう

ねぇ 一度も言わなかった言葉を

今ね

此処で

言うよ





「君を愛している」





ねぇ 君が眠れます様に

嫌いな雨さえも

願ってあげましょう

これが最後の歌声です

君には

本当に

お世話になりました

ねぇ 幸福過ぎて泣いた日々も

もう消えました

死んでしまいました

嗚呼 「さようなら」

息をついた

吐いた血の量だけ

愛していたのに












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