*沖土(原作)*
□ジャックナイフ
3ページ/24ページ
「で、奴らの要求は?なんて訊くまでもないか。
俺たち真選組の解散かな?」
ため息混じりに問うと、2つの頭がこくりと同時に頷いたのが見えた。
「今から10時間後、午前0時までに真選組が解散しなければ、副長の命はないと。
・・・下手な動きをしたらそれを待たずに殺すと。」
「・・・・・っ。」
ちっと舌打ちが零れる。副長は俺たち真選組の頭脳であり柱でもあるのだ。
柱を失えばどんな組織も成り立たない。あの人を失うことはこの組織そのものを失うことに等しい。
相手はどちらにしろ、こっちを潰しに掛かるつもりらしい。
「・・・分かった。
俺は今から局長に伝えてくるから、君たちは急いで医務室へ。
後からまた詳しく話を聞くことになると思うけど。」