総悟おめでとう!

□車の中で隠れてキスをしよう《後編》
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おそらく近藤さんでさえ敵わないだろう。
しかしいくらそんな奴とはいえ、たった3分足らずで10人以上の手練れをこの狭い路地で斬り伏せたというのか。


「総悟、」
「土方さん、」
 振り返った奴の表情を見て、どれだけの立ち振る舞いをやって見せたかを思い知った。
「刀、手から離れなくなっちまいやした。」
にこりと微笑んでみせるその眉は、苦しげに歪められている。
どうしてそんな無茶を、と問いかけようとした言葉は、奴の手に伸ばそうとした自分の左手首を見やるなり飲み込まれた。
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