07/05の日記

11:38
妄想一筆
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「そこの綺麗なお兄さん、俺と遊んでよ。」
「あぁ?んだてめぇは。」
「地球観光に来た、しがない美少年だよ。」
「はぁ?…ん?まさか、その髪と肌の色…」
「お、さすがは幕府の狗は鼻が利くらしいね。
お察しの通り、俺は夜兎だよ。」
「ちっ、よりによってこんな街中で…。わざわざ俺に、何の用だ?」
「そんな怖い顔しないでよ、お兄さん。せっかくの美人が台無しだよ?」「からかってんのかてめえは。」
「本心を言ったまでさ。ちょうど仕事が早く終わって暇してるところでさ…お兄さん、ちょっと俺に付き合ってよ。」
「はっ。言葉の割には禍々しい殺気がだだもれだぜ、糞ガキ。」
「あらら、それまでバレちゃってたか。参ったねぇ…。」
「(こいつ…多分尋常な強さじゃねぇ。向き合ってるだけで体が勝手に震えてきやがる。)」
「可哀想にこんなに手が震えて…。
大丈夫だよ、俺を前にして3秒と原型留める人間なんて居ないんだから。」
「っ可愛い顔して、物騒な口ききやがるガキだな。」
「良い眼だね。
侍の眼だ。
やっぱりお兄さんには、死んでもらいたくなっちゃったな……っ!?」
「土方さん、まぁた変な輩にナンパされてんですかィ?」
「総悟!」
「また幕府の狗さんか〜。とはいえ、こっちは愛玩犬みたいだけどね(俺ですら気配に気付けなかったなんて)。」
「とりあえずその手、離して貰おうか?俺たち幕府の狗は、てめえの暇潰しに付き合ってる暇はないんでね。」
「ははっ、いいね面白いよ。君こそ地球人にしとくには勿体無い殺気だ。」
「そりゃどうも。」
「だけど、忙しい君たちの手は煩わせないよ。
…一緒だからさ?」
「総悟逃げろ!そいつはお前でも勝てる相手じゃ…っ」
「美しい恋人を泣かすなんて、悪い男だね。
でも大丈夫。すぐに一緒の場所に送ってあげるよっ!!」
「総悟っ!」
「!…すごいすごい、俺相手に5秒もった!」
「っく…なんつー馬鹿力でィ。一撃でもまともに食らったら、俺の負けってわけだ。」
「ふふ。どうする?可愛いお侍さん。」
「慌てんなよ。逆に言えば、一撃ももらわなきゃいいってことだろィ?」




途中ですが、ある日の妄想でした。


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