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I hate you!






「早く食べてみろって」


私の部屋であぐらをかいて腕を組んでいるキルアの前にはチョコロボくんが置いてある。


「あの…この前私言いましたよね、チョコが苦手だ、って」


「聞いた」


「何かなこれは」


「チョコロボくん」


「思いっきりチョコじゃないですかぁあああ!」


「だから、チョコは駄目でもぜってぇチョコロボくんは旨いから」


「いや、いらんよ」


「んでだよ、俺が折角お前のために用意してやったんだぜ?」


「だからチョコが苦手なんですって聞いて下さい私の話を」


私が食べる気がさらさらない事が分かったキルアは目の前にいる私の腕を自分の方へ引き寄せ、私の口の中に1粒押し入れた。


ぽふ、と私はキルアの胸の中に収まり、途端に口の中が甘い香りで充満した。


「甘っ」


「それが旨いんじゃん」


そういうもんかねぇ、と私は口の中に広がる甘さにだんだん気持ちが悪くなってくる。


「キルア、ちょっと腕どかして、水飲んでくる」


私はキルアを押すが、腕は一向に動かない。
代わりにキルアの手にはチョコロボくんが1粒掴まれている。


「好きって言うまで放さねぇよ?」


「い、いやだから…」




嫌いなんですって言ってるじゃないですか!!










*End*
(く、くそ、絶対赤ピーマンで仕返しを)
(あ、間違えて3粒取っちった、一気に食えるよな?)
(…ごめんなさい)

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