花より男子Dream

□ワガママ王子様
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今日から私はA徳学園の生徒だ。



つまり私はお金もちなわけで


貧乏な庶民には興味ないってわけ。


パパはIT企業の大手社長
ママはランジェリー会社の社長



小さいころから
親らしいことはしてもらってないけど
私はそんなパパとママを誇りに思う。


そんな金持ちが通うこの学園に
今日から私は通う。



前までは庶民を味わおうと
公立高校に行ってたけど
さえない机とイスを
ゴージャスな机とイスに変えただけで
退学。



ありえないっつーの!!!




「だぁー!考えただけでムカつく!」





だーから庶民はムカつくのよ!





「邪魔」




突然背後から殺気のある声。




「あぁん?誰にもの言ってん…」




ドキューン




くりくりの天然パーマ

スラっと高い身長

美形




「イケメン天然パーマ!!!!」




「あぁ!?なんだお前」




イケメン天然パーマは
私を睨む。




「そっちこそなによ!誰が邪魔なのよ」



「だからおめーが邪魔なの」



「いちいちうざいわ!避けて通れば?」




「あ?なんだと?俺様を誰だと…」



「うるさーい!!!!」



バコッ




鞄でイケメン天然パーマの頭を
ぶん殴る。



「いっでー!!!!!てんめぇ!!」




「ひゃ!」




いきなり胸倉を捕まれる。




「な、殴るなら殴りなさいよ!」




あ、ダメだ…泣いちゃう…




いきなりイケメン天然パーマの
顔が赤くなる。



「ば、ばかぢゃねーの!殴るかよ」



「ふ、ふんっ!だっさ!」



「いちいちムカつく奴!」




「べーっだ!!!」



「はは!ぶっさいく!!!」




「なっ!!!!!!!」




「うそ。」




イケメン天然パーマは
私を引き寄せ耳元でささやいた。



「かわいーよ。」





「………///」




「お前、俺の女になれよ」




「は?軽い。無理。」



「なっ!俺様を誰だと…」



「誰なのよ?」



「どーみょーじつかさ様だ」



すんごい偉そうな態度。
ほんとこいつ何様?


でもすんごいドキドキする。



「私はなお…」



「あ?」



「私はなお様よ!!!」




「あ、そう。」



「ほんとムカつく。もういい」



私は道明寺をおいてあるきだす。



「お、おい!待てよ!聞け!」



「なによ!!!」



「ま、前から好きだったんだよ!」



え???なんでこいつ私の事しって……



「お前覚えてねぇの?」



「何が??」



一気に記憶が遡る。



私の6歳の誕生日会。



私に真っ赤なバラ一輪だけくれた
さらさらストレートの男の子。
そっとホッペにキスしてくれて

「大人になったら結婚しよう」


って…ゆってくれたあたしの
初恋の人………。



「あ………」



急に顔が熱くなる。



「バーカなに赤くなってんだよ」



「べ、べつに」



「思い出したんだろ?」



ずるいよ…
こんなかっこよくなって…




「あ、あれは子供の頃だし…」




道明寺の手が私の顔に触れる。




「俺はずっと待ってた…」



「うそ。彼女いるでしょ?」



目、そらしたくなる…
でもそらせない…



「いるかよ。こんな可愛くなりやがって」



「ばか…からかわないでよ」



「からかわねーよ」



「さっきブスってゆったもん」



「あぁ。性格はブスだけどな(笑)」




ばちんっ!!!!




必殺平手打ち!!!!




「さいってー」




「いってーな!殴るな!」




道明寺に抱きしめられる。




「ちょ…やめてよ」



「ヤダ。はなさねぇ」



「バカ………」



「迎えにきたぜ…お姫様」



そう言って私の薬指に
指輪をはめる…。



「これ…」



「俺様が18になるまではめとけ」



「う、うん。」





これが全てのはじまり。




まだまだつづくふたりの物語…。

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