MEMO

ネタ帳。
派生話、裏話、いろいろ
◆残酷なこども(童話みたいな何か) 

わたしは昔から蝉が大嫌いだった。

本能的に受け付けないフォルム。夏になると喧しく騒ぎ立て、最後にゃなんとも言えないほど無様な終わりを迎える。――そして何より、わたしは小さな頃に蝉に刺された記憶があり、それ以来近づくことさえできない。蝉はわたしの腕を木の枝だと思ったらしい。


けれど、今、憎きそいつはわたしの目の前でごろりと横たわっていた。


どうやら死にかけらしく、時折羽を一心に震わせて、足掻いているが、地をぐるぐると這いずるだけ。
それだけでも、わたしの足は地と一体化してしまったかのように動けなかった。

大丈夫、大丈夫。あともう少しで家につく。
そうしたら、休みのお父さんを叩き起こして…――


それでどうなる?


ガクガクと震え出した足はもう、一歩も動かない。
蝉はますます暴れ、這いずり回る。

八月の熱射線が天からわたしと奴を突き刺す。わたしの頬から汗が流れて落ちる。

この光景は、一度見たことがある。

わたしが奴を嫌いになったあの日――セピア色の記憶が重なる。
幼いわたしが大声を上げて泣いている。消毒薬を持った父がわたしの腕に絆創膏を貼る。
父は泣きじゃくるわたしを見かねて、優しい声で話し始めた



…あのね、○○。蝉さん今日は○○にイタズラして死んじゃったかもしれないけれど、蝉さんだって生きてるんだ。

生きてる…?

そう。ほら耳を澄ましてごらん。遠くで蝉が鳴いている声が聞こえるだろう?――あの声は七日間しか聞くことが出来ないんだよ。

どうして…?毎日あんなに鳴いているのに?

ははっ、確かに毎日喧しいぐらいに鳴いているな。でも彼らは七日間しか生きられないから、ああやっていつも「もっと生きたい」って鳴いているんだ。それをむやみやたらに奪ってはいけないよ。形は違えど同じ命だからね。

お父さん、わかんないよ

○○にはちょっと難しかったかな?ごめんよ、けれどきっといつか分かる時がくるよ。



記憶の中で父が笑った。


――なんだ、簡単なことじゃないか

口が笑みを浮かべた。
足の震えは治まっていた。


踏み出した一歩は、死にかけだった魂を殺した。
生きたいと叫ぶその声は黙殺された



だって、いつだって私達は人間至上主義だから。
わからないよ、虫の気持ちなんて



=====
黒鴉にとって蜂以外の虫は私の友達です。
命について考えた結果。

2013/08/15(Thu) 22:09 

◆問いに答えなさい 



姉がまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふまふ言う不思議生物になったとき、果たして妹はどういった反応を示せばよろしいでしょうか?


A、軽蔑の視線を向けつつ、無視しましょう

2013/06/29(Sat) 16:19 

◆ビバ☆宮城っ 



いゃやっふぅぅぅうううううううぇぇえええ!(吐)

酔ったぁ…(死)

2013/06/14(Fri) 10:11 

◆くしゃりと歪むその顔を 


挨拶なんて、と悪態ついた

おはよう、
こんにちは、
こんばんは、

さようなら、
またね、

挨拶だったら得意なのに、
目の前の人を見て話すことは難しくて、
何を話せばいいのかわからずに、まごついた。

小さく息を吐いて、
泣きそうになった

話始めた私の声は震え声で
支離滅裂な会話で


うまく言えないのが悔しくて
とうとう泣き出した私に


もっと声を聞かせてよ


と言ったのはあなたでした

2013/06/05(Wed) 17:42 

◆望んでたんだ、本当は 

私は絵が好きだ。見るのもそうだけど、描くことも大好きだ。
そんな漠然とした理由から、今の今まで美術について学んできた。色んなものを描いて、見て、学んで、好きなことをできて本当に楽しい毎日を送ってきた。本当に、好きなんだ。愛してるって言っても過言ではないくらいに。油絵の具の匂いに酔いしれて、水彩のキラキラとした色を重ねて、そうして作り上げて来た世界をもっともっと描いていたくて。

けれど知ってしまった、これ以上がないことに。


貧乏人は美術人になれない。


愕然とリアルの薄汚れた世界が見えて、泣きたくなって、いや、でも泣けなかった。はしっこが見えればぺりぺりと全てが見えてしまって、もうどうしようもなくて。

ああ、もう。
やだなぁ、と呟いた。

一生このままだったらいいのにと荒く敷いた布団の上で、静かに目を閉じたんだ。

けれど現実は変わらないって分かっている。どうしようもないことだって分かってる。分かっているけど、幼稚な脳ミソが理解を拒んでいた。



ただ、それだけの話。



早く大人になりたい。

2013/06/01(Sat) 12:50 

◆いかがなものかと。 

人それぞれの価値観は多様だから、あまり口を突っ込む事はしたくないんだけど…。人との関係の確執の有無を根元からポッキリ折るっていうのはないと思うんだよね…。いや独占とか良くないってわかっているんだけれど。私だって人間なんだからさ、あんまり嘗めてるとキレるぞ…。密かに怒らないように努力してたのが台無しになるくらい今イラついた。でもそれが善か悪かなんてまでは、その人の物差しが違うんだから、しょうがない。私だってそうさ、誰だって。その事実をねじ曲げる位なら、そんなことで頭を悩ませるなら、人形のように何も思考しなければいいのに。あー…。

つまり私が何を言いたいのかということは、私の意見は支離滅裂で、時には心理が見えて、なんとなく終始するってことだ

まぁ時には感情的になってみたいなって思ってただけ。


あーあ、完璧な人間なんていやしないのに、どうやら人間は高望みをするようだ。

2013/05/22(Wed) 20:03 

◆狂った歯車はもう元に戻せない。 

※悪女主人公、更正/悲しい話


「お前に罰を与えよう」


ああ神様、私が愚かだったのです。許して下さい、お願いですから。

「お前は世界の歯車、人柱を殺した。ならばお前の罪は認識されぬ事だ。」

被害者ぶってももう遅いぞ、とそいつはニヤリと口を歪めた。
――だって愛されたかったの。
泣きながら譫言のように謝罪を繰り返す。でもその行為をそいつは嘲笑った。
底知れぬ闇が足に広がっている。それは少し赤黒く、生温かい――血だ。

だって私は愛されたかったの。愛されるべき存在なの。前の世界では愛されなかったわ。だから目の前にいるそいつに願って容姿を変え、猫をかぶり、今度こそ完璧に愛されるべき存在になったわ。


けれど、誰よりも愛されていたのは自分ではなく、モブだと思っていたそいつで。


ああ、妬ましい、羨ましい、悔しい、悔しい。
また誰かに居場所を盗られるのが嫌だった。
激しい嫉妬に身を焦がした私は、気付けばその子を殺していて、目の前にはそいつが居た。

「世界を壊す事は簡単なのだ。だからこそ、お前はその世界の人間に関わる事はあっても、存在をなくす事はしてはいけない。お前はあくまでイレギュラーであり、意味を持たぬ者。我の力でこの世界に意味のある者として存在させているが、長くは持つまい。次にここを訪れる時はこの世界の事は全て思い出としておくんだな――我は確かにそう言ったはずだ」

ごめんなさい、ごめんなさい、もうしないから、もう一度、もう一度夢を見させて。
すがり付いて傲慢にも願い請う。だってまだ、まだ――

「最後まで"あやつ"の思いに気づかなかった愚かで強欲な人の子よ、もう我はお前に興味などない。一生そうやって我の作った舞台を見ているがいい」

―――

もう一度意識が戻ると、私は教室にいた。暗澹とした気分はどこへやら、私は懲りずに舞い上がった。周りにあのモブはいない。やった、勝った。近くにいたイケメンに話しかけようとした。
――けれどそれは叶わなかった。え、何で。何で私の名前が呼ばれないの?何で彼は誰も居ない席に話しかけているの?
ああ、これが認識されないという地獄。あのモブを壊した為に狂ったまま世界が、物語が動き出しているんだ。

もう誰も気づいてくれない。もう誰も私に話しかけない。もう誰も――

「私は――。宜しくね!」

そういえば、私に最初に話しかけたのは、あの子だった――あのモブの名前、何だったっけ?

2013/05/07(Tue) 19:43 

◆まさかの夏目ネタ(え) 

彼女から電話がきたのは、ちょうど2本の時計の針が真上を指した頃だった。普段ならそんな時間に起きもしないのだが、やけに目が冴えてしまって寝付けなかったからか、けたたましくなった呼び鈴に飛び起きた。

「夏目、夏目、」

小さく鼻のかかった声でおれを呼ぶ声は何時もより切羽詰まっているようだった。どうした、こんな時間に。疑問を口にする前に、電話口から嗚咽が聞こえた。

「助けて」

その瞬間おれは弾かれたように、外へと駆け出した。のそりと起きてきたニャンコ先生を踏んづけて


「よく来たね夏目」
「どういうことなんだ、からかったのか?」

踏まれた文句をぶつぶつ言うニャンコ先生の背に乗って、彼女の家まで来たおれは大いに脱力した。桜の精霊である彼女は、自分の気に入り場所である大木の枝で酒盛りをしていた。クスクスと笑い声を響かせる彼女。質問は肯定らしい。

「人の子が私を心配して来てくれるとは愉快愉快」
「あのなぁ…」

彼女は人に興味が有るらしく、いつも真っ黒なセーラー服を身に付けている。しなやかな濡羽色の髪は風に煽られざんばらになる。それでも彼女は美しかった。用がないなら帰るぞ、夏目。ニャンコ先生の声で我に帰ったおれは、帰路に帰るために家の方向へと歩き始めた。ニャンコ先生が後から遅れてやって来た。聞けばもう二度とこんなことをしないようにと説教していたらしい。…ありがとう、先生。


「"何時までも夏目の目を騙せると思うな"…かぁ、さすが大物だなぁ」

目隠しの面を外しながら、白く靡く斑の空の軌跡を見つめた。ああ、夏目。小さくため息をつく。

「君とは別の形で逢いたかったよ」

私は"人の子"だ――だけど言えない。ニャンコ先生と呼ばれた大妖には流石に気づかれてしまっていたが、夏目に言っていないところをみると、私がどんな人間か気付いてないらしい。考えにふけっていると、不意に私を呼ぶ声。――夏目に言えない最大の理由。

「…○○」
「…静司、」
「いつの間にそんなに口が悪くなったのです?」
「うるさい、私はあんたなんか大嫌いだ」

夏目の最大の敵の妹なのだから。


主人公は的場の妹。だが的場とは妖怪に対する姿勢の違いで反発し、離縁している。が、的場は家族である主人公に依存しているため、一門に強制参加させられている。
依頼で妖怪のふりをしていたところ、夏目と遭遇。以降友人になる。
夏目と両片想いで勘違い夢。

2013/04/28(Sun) 19:03 

◆この愛をどうやって叫ぼうか 


うつくしきもの、とはいうが

それはキラキラしていて、
ふわふわして、
胸のほうで上擦って、

とっても素敵なものだと

小さな私は思うのだ

2013/04/27(Sat) 22:46 

◆ネタ(リメイク) 

鋼錬のリメイクでマギ×鋼錬

○主人公スペック
真面目。几帳面。頭が固い。
アームストロング少将の部下で、国家錬金術市。二つ名は未定
真理経験ずみ

○設定変更点
トリップではない。
特殊設定なし

2013/04/19(Fri) 07:43 

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