Sweet Love

□イノセンス
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シュッ


ある道場で、弓を引く、軽やかな音が鳴り響く。

パンッ

「キャァーーーーー!!」

弓が的を得ると同時に、多くの歓声が湧き上がり、多くの女の子たちが1人の女を囲む。

彼女の名前は 橋本 黎美 。
小学校のころは剣道、中学校に入ってからは弓道と合気道を習っていて、弓道部の中でも有能な選手だ。
それに、誰にでも優しい・さっぱりしている・美人ということで、男子にも女子にも人気がある。
おかげで毎日、部室にはファンが耐えない。

「お疲れ様です!黎美先輩!!」
1人の後輩が黎美の元にタオルを持って駆け寄る。

「あぁ、ありがとね」
黎美が笑顔でお礼を言うと、その後輩は顔を赤らめて駆けていった。

「お疲れ。今日は特に調子が良かったな。何かいいことでもあったのか?」
顧問の新条先生が聞いた。

「え?顔に出てます??・・・今日はあたしの誕生日なんです///だから、パパが帰ってくるかなー・・・って」

「なるほど。だからあそこに紙袋がたくさんあるのか。」

新条先生が指差す方向には、色とりどりのプレゼントの山があった。
 

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