勇者警察

□ブロンズ像、始動!?
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今朝、中央公園美術館の彫像が盗まれた。これで彫像が盗まれるのは何件目だったか…
事件が連続して続き、他の課では手に負えなくなった為ブレイブポリスに任される事になったのだが…

『うむ、やはり男はこうだ!』
「ダンプソン。お前何やってんだよ」
『いやぁ、美しい…』
「パワージョー。顔緩みすぎ」


9話 ブロンズ像、始動!?


『デッカード。』
「マクレーン。あの二人何やってんの?」
『ここの美術作品に、超AIが刺激されたようです。まったく捜査中だって言うのに…ん?』

マクレーンが二宮金次郎の像を捉え、目を輝かせた。マクレーンも刺激されてしまったようだ。

『す、素晴らしい!』
「マクレーン…」
「いい加減にしろお前等ー!!」

オレは銀色の棒を一振りし、それを警棒にした。それを見たビルドチームは驚き、俺の前に整列した。

「今日は銅像盗難事件を解決する為に中央公園美術館に来た!オレ達は美術館周辺に外部からの
 侵入有無の捜査、その後周辺住民への聞き込みをする!わかったか!!」
『『『りょ、了解!!』』』
「それじゃあ勇太。デッカード。内部宜しく!」
「うん! いってきまーす!」

『…紆居はビルドチームを纏めるのが上手いな。』
「超AI刺激されるのは良いけど、こうでもしないと捜査が進まなくなるだろうが!」
『そ、そうだな』
「…紆居ってお姉ちゃんみたい」

オレはビルドチームと美術館の周辺捜索、一連の美術品盗難事件の聞き込みを開始した。だが、特に新
しい情報を得る事はできなかった。デッカードから、また外部からの侵入形跡は見当たらないと報告を受
け。今の状態だと内側から何かの方法で美術品が盗まれたと言う推理しかできない…でもどうやって。

「N・M、N・M…あ!もしかして!」

勇太がパソコンを使い始めたのでオレも勇太の机のパソコン画面を見る。そこには盗まれた美術品を
作った人達の名前が、そして

『二宮 睦月?』
『イニシャルはN・Mか』
「そう、その通り!」
『しかしイニシャルだけじゃなぁ…』
『単なる偶然とも考えられますがね…』
「ボクの勘が信じられないって言うの!?いいよ!ボク一人で捜査するから!」
『待て、勇太。よし、みんな行くぞ!』
『『『おう!』』』

そう言ってオレ以外のみんなはデッカールームから出て行ってしまった。

「ったく、あんな大人数で押しかけたら迷惑とか考え…!?」

勇太が置いて行った彫刻用のヘラを見ると、そこには――

「ローザ! さっきリストアップされた美術家を洗いざらい調べてくれ!」
『――、了解。サーチ開始』
「あっちは勇太に任せよう。問題は美術家の"どこに"ひっかかるかだ…!」


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