機械戦場

□告白
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夢主紹介
・隻腕。左腕がありません。
・ある国に使えていた衛兵だったが、
 祖国を後にして傭兵をしている。






私は兵士学校の教官を父として持っていました。
そう、持っていると、思っていたんです
兵士学校に入る前日に父に告白されました

「お前は俺の子供ではない」

一瞬、何を言われているのかわかりませんでした。
ですが次の言葉でわかりました

「お前は、拾ったんだ」

ああ、なるほど。そういうことですか。
てっきり母は違うとか、望まれて生まれて来たわけじゃないとか、そういう事だと

そこまで考えて、私は確信した

私は望まれて生まれてきたのではない

欠落がある私など、捨てられたのだ

その告白を受けた後も私は教官との関係は崩れなかった。
むしろ父と子という柵がなくなり、以前よりフランクな関係になったと思う。
左腕がない私は人の10倍も20倍もがんばるしかなかった。
その成果が、主席卒業だった。
一部の人は欠落のある私に嫌がらせをしてきた。
だが全員が全員じゃなかった。友達もいた、戦友もいた。
教官は子の私に対しても厳しく、むしろ他生徒以上に厳しかった。
その様子を見て贔屓の目はなかった。むしろ慰めてくる人が多かった。

主席卒業を果たした私だったが、正規の兵士にはならず。傭兵となった。
卒業から一月経った時、私は家を出た。

一つは教官に迷惑をかけたくなかった。
勝手に家を出た事が一番迷惑をかけているのだが、これが最初で最後と決めた。

傭兵として得た金の半分は父に、4分の1は武器に、4分の1は自分に、

かなり切羽詰った生活だったが、楽しかった。

旅をして、傭兵として雇われ、そこで知り合った人達や、知らない土地を知るのが楽しかった。


ここまではよかった


私は、その4年後、ある戦争の傭兵として雇われた。

その相手は

祖国だった

私は教官と出会わない事を願った。

兵士学校時代の戦友と出会わない事を願った。

その願いの半分は叶わなかった

私は、教官を殺した

教官は私と最後まで戦ったが、年配という事もありキレがなかった。

隙を突き、倒した。

教官は笑っていた。

私が所属していた国が勝った

それにより名を上げた。

名前を伏せていたし、顔を見たのは今は亡き教官だけだったので祖国の者に私の存在を知られる事はなかった。

そしてその1ヵ月後


「本日よりWAOスカルフォース隊に所属する事になりました。宜しく願います」


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