一万HIT小説

□休みを作り
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確認がしたくなった。
俺は万事屋と付き合っていてる……はず。
互いの仕事の関係で、2人で会ったりデートらしいものなんて数える位しかしてない。
変な所で会ったりはしたが。
でも今日は違う会い方をした。





あいつが総悟と一緒に甘味処にいた……――――




あり得ないと思いつつ別に居たっておかしくはないとも思う。
今日の総悟は仕事は休みだし、万事屋は常に暇そうだし。
そうじゃなくて、2人が楽しそうにパフェを食べながら談話してる方が俺のてっては問題なんだ。
なんというか、すごく…―――




























「おいこら」






気が付いたら足は2人の元に向かっていて、声をかけていた。





「あり?どうかしたんですかィ土方さん」
「珍しいね、仕事中に声掛けるなんて」






確かに普段は仕事中には声をかけない。
これといった意味は無いが何となく、だ。
でも今日はなんかモヤモヤしていて気分が大変悪い。
そんな気分が伝わったのか総悟はニヤニヤして








「土方さん、もしかして俺達が一緒に甘味処にいたのが納得行かないんですかィ?」
「ばっか!!んな訳ねぇだろーが!!」
「またまたぁ〜、銀さん嫉妬されちゃって困っちゃうな♪」
「話を聞いてんのかぁぁ!!」






ケラケラ笑う二人にイライラは頂点、この場にいると店を壊しかねないから踵を返して見廻りに戻ろうとしたら







「まぁ、待ってよ土方君、」





万事屋が腕を掴んで来た。
何かあるのか、と聞き返せばそっちが先に来たんでしょ〜と笑って返される。
悔しいが先に声をかけたのは俺だった







「沖田君団子ご馳走様。じゃ〜"予定通り"土方君借りて行くわ」
「了解しやした。」






俺が歯を食い縛っていると万事屋が訳の分からない事を言った。
総悟も総悟ですんなり納得して手を振ってくる。








「お、おい!!俺はまだ仕事中で」
「土方君今日はもうお仕舞い。後は沖田君がしてくれるよ」
「?………は?」







話が見えないまま万事屋に腕を引かれて連れ込まれのは人通りの全くない路地裏。
まぁ、この方が俺的には都合がいいけどな。








「おい、どういう事か説明しろ。なんで総悟と甘味処にいた?予定通りってなんだ?何を企んでやがる」
「ちょ、一気に聞かないでよ順番に話すから」





どーどーと手を前に出す万事屋の腕を一纏めにし、説明を促す。





「あのね〜、最近土方君忙しくて中々会えなかったじゃん?それを今たまたま会った沖田君に相談したら団子奢ってもらって、『土方さんの給料の10%くれたら仕事変わってくれる』って♪
銀さん即刻OKしちゃったのよ〜」
「ほぉ…」






よくも勝手に話を進めやがったな。
給料10%ってどんだけの額が知ってるのかこいつは






「というわけで給料よろしくね!!二日間休みだから」
「……てめぇの働き次第だな」
「へ?……んむぅ!?」







俺は色々言いたい事があったが取り敢えず目の前にある唇に貪った。






「ふっ、ん、あ、あぁ…何ひじかた…?」
「いや、二日間俺は休みなんだろ?」
「そーだけど?」





ぷはぁっ、と唇を離してそう尋ねる。
それに肯定する万事屋。
なら、






「給料分、しっかり身体で払って貰う。な、銀時?」
「ひっ!?そんなん無理に…っあぁっ」






文句を言おうとするから銀時の自身をギュ、と握って反論をさせないようにする。
そのままやんわりと揉み解してやれば抵抗はだんだんと無くなって、体を俺に預ける様になった







「あ…んぁ!!も、分かったから…限界…」
「分かった。なら覚悟しろ」





ニヤリと笑ってラストスパートをかける。
ぐちぐちと周りに誰かいたら確実に気付かれてしまうほどの水音が響き渡る






「あ、あ!!ひじか…だめ、イく……っあぁぁぁ!!」





身体を反らせて派手にイった銀時に啄む様なキスを仕掛ける。
ハァ、ハァと整わない息でそれを受けている姿はとてつもなくエロい。
でもこの場で最後までやるにはリスクがある。
俺は軽く銀時の身なりを整えてから腕を引く。
訳が分からないといった感じの銀時に





「ホテル行くぞ」



と短く応えた。






折角二日間休みなんだから、楽しまないとな





END
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