イナズマイレブン

□魔王と勇者
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俺は円堂 守、一応勇者をしている。なんでも俺が選ばれた者らしく、山に住み着き悪さをしている(らしい)魔王を倒さないといけないらしい。実際に魔王が悪さした姿みたことはないけど。

魔王のいる山に登ってから約1週間。食料や水に困っているわけではなく、たいして敵が出てくるでもなく、すこぶる順調だった。ただ…

「『ちゃんと殺してネ☆じゃないと君の首はねるから☆』っていうけど第一見つからないじゃないか」

俺は寂しさからぶつぶつ言いながら歩いていると

がさっ
背後で人の気配がした。
「っ!!!誰だ!」
俺はとっさに身構えた。
「えぇぇぇ!!!ちょ、ちょっと物騒ですよ!」
そいつは俺と同じくらいの子供だった。髪の毛は綺麗な赤色で深緑の目をしていた。
「あの、ぼ、僕!基山ヒロトって言います」
「この近くの人?」
そいつ、ヒロトは頭をコクコクと縦に振った。
「はい!あなたは勇者…様ですか?」
『勇者様』同じくらいの年の子供から言われるとこそばゆくなってしまう。
「勇者様だなんてやめてくれ。俺のことは『守』って呼んでくれ」
「…まも、る?」
「あぁ、俺もヒロトって呼んでいいか?」
そういうとヒロトは嬉しそうに目を輝かせ、
「うん!守!」
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