イナズマイレブン

□相部屋
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僕らは暗くなるまで練習をした。でもそんなに簡単にいくわけでもなく、
「…なかなか上手くいかないね」
僕がそういうとヒロト君は申し訳なさそうに
「ごめん、僕がタイミングあってないから…」
やばいすっごい落ち込んだ。こういうときは慰めないと
「え、そういう意味ではなくってね!まだイメージがしっかりしないからだよ!」
「ほ、本当に?」
ヒロト君は軽く涙目になっていた。イメージと違って泣きっぽい性格なのかな?それはそれで可愛いけど意外だ。
僕はそんなこと考えながら「もう戻ろう。これ以上やっても暗いし、明日にも響くよ」
「うん…」


「お風呂入らないの?」
「あ、入るよ。ヒロト君は?」
「もうはいったよ」
お風呂上がりのヒロト君は蒸気で顔がほんのり色づいていて、見惚れてしまった。
「僕の入った後でごめんね」
うん。そういうこと言ったら色々想像するから止めて欲しいんだけど…




「はぁ…」
ヒロト君が変なこと言ったせいでゆっくり休めなかった。
眠くなってきたのでもう寝ようと思い布団に潜りこんだ。

ふぁ
微かにシャンプーの香りがした。
(いい匂い)
僕は寝ぼけながらその人を抱き締めた。

ん?人?
「んぁ?吹雪君?どうかしたの?」



間違えた。
僕はヒロト君の布団に潜りこんでいた。しかもおもいっきりヒロト君に抱き付いている。顔が近い。
「吹雪君、眠れないの?」僕はパニックになって何も言わないでいると、ヒロト君は僕を抱き締めた。
(えぇぇぇ!!)
顔が近く、下手したら口と口がくっつきそう。
「ひ、ヒロト君!?」
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