イナズマイレブン
□魔王と勇者
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「ねぇねぇ守!」
ヒロトと出会ってから3日俺とヒロトは山の獣道を歩いていた。
『こっちから行ったほうがはやいよ!』
そうヒロトに言われて、歩いているが…
「ここどこ?」
一向に魔王がいるらしい山の頂上に近づかない。まさか、ヒロトは俺を魔王のところに近づかせないようにしてるのか?
「守ー。あっちにおいしい実のなる木があるよ!」
ヒロトは木に近づいて木の実を採っている。そんなヒロトがなんらかの理由で俺を魔王から遠ざけているとしたら…
「…思い込みか」
ヒロトが俺を魔王から遠ざけたとして、ヒロトにメリットがあるとは思えない。
「守ー?」
気付けば、ヒロトは両手一杯に木の実を採っていた。俺にも木の実を採れということだろう。
「あぁ、今行く―」