陰陽師にお願い!
□無題
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それに気付いてしまえば、あとに残るのは中途半端な言い訳だけ。
構わない、たかだか親近感を覚えることに何の罪がある。
俺は何も求めないし同情以上の何も差し出さない、全ては変わらないそれだけの話。
誰にも責められる謂われはない。
……欺瞞だ。
俺は求めてる望んでる乞いている。
かの少年が、俺に憐れみのほんの一欠けらでも落とさないかと。
自分の境遇を嘆き恨み、そして些細なズレを容認した相似形を俺に重ねはしないかと。
身勝手もいいところだ。
「玄氏」
「なんだよ」
「玄氏」
「一青?」
「玄氏」
「…け、わかんない」
触れた頬は軟らかくてあの頃の俺と似てるかなんてわからない。
唇を寄せ躯を寄せ心は半分だけ寄せあって、小さく一欠けらを乞いてみる。
あいつの目は真っすぐな眼差しを今だけはブレさせて、熱と何かに浮いた目で時折眉を歪めながら、俺が希求した言葉を吐いた。
…、 。
20060821 0127
一青×玄氏
一青さんは駄目な人認識です。
最後の空欄に入る言葉は一応決まってて書くつもりだったんだけど、途中で嫌になっていっそひぐらし的に*で伏せようかとすら笑。
ちなみに次ページ。