シリウスの花患い
(幾星霜もの奇跡とともに、)




01.薄紅色の面影
  花びらの隙間に君が見えた気がした

02.瞬きのような
  無自覚な奇跡がはじまる瞬間

03.流れ星は降らない
  ぼくは網を捨てる決意をしました

04.きっと知らないのです
  違和感も喪失感も全て、全部

05.坂を下る小石のように
  行方を知っていても止まらない

06.刃よりも鋭く、
  何よりも揺るぎない、その色

07.呼吸すら忘れる激動を
  場違いにも美しいと感じてしまって

08.底から見上げた青 ※雪男視点
  それは酷く美しく、寂しげだった











いくつもの時を越えるだろう。
世界はきっと、目まぐるしく変わる。
僕の記憶は朽ちてしまうかもしれない。

小さな星の瞬く時間を 知っているだろうか。
光が降るまでの間、たくさんの命が生まれるよ。

それは永遠にも似ている。
ずっと君を待たせてしまうのだろう。
それでも僕は、会いに行くよ。

途方もない永劫の時を越えよう。
君がいない世界は早く終わらせよう。
退廃した記憶に形を与え、僕は約束する。

君を見つけ、君に恋し、君と寄り添い、そして君を愛すると。
だからどうか、待っていて。

奇跡を肩に携えて、必ず君を抱き締めにいくよ。



(どうか、そのときまで笑っていてね)













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