☆妄想部屋☆


□ある雨の日の出来事
3ページ/5ページ

良い名だね。と微笑み消えて行った老人と別れて再びアパートへと足を運ぶ。


(うーん、ほんの少し背中をさすっただけなんだけどなぁ。
力になるってどこかの偉い人なのかな?高級車に乗ってたし…)


ポツ… ポツ… ポツ…

姫「えっ!?ヤダ、雨!?」

空を見上げると、さきほどまでの明るかった空が黒い雨雲におおわれていた。


姫「どうしよう。強くなって来ちゃった!」

姫は慌てて近くの店に飛び込んだ。

姫「ふぅ…天気予報大ハズレ…」


そうつぶやきながら頭やワンピースにかかった雨を拭いていると、ふわりと甘い香りが鼻をついた。


(あ、お花屋さんだったんだ)
姫「キレイ…」

赤に黄色に淡いピンクに、色とりどりの花達につい見とれていると、姫の後ろを何台もの黒塗りのリムジンが走り去って行った。


(わっ、すごい…今日はやけに高級車が多いなぁ)


次々に目の前を通り過ぎるリムジン。
その中の一台が泥水を跳ね上げ、姫のワンピースにかかった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ