マジシャン王子
□貴方の名前を...
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『ねえ、和也?』
和「ん??どったの名無しさん?」
あたしは、和也の家に来てる。
今は和也がひさびさのOFFで家デート中。
ほんとにひさびさ。
なかなか逢えなくて電話とかメールばっかり。
んだけど、なかなか言えないの。
''逢いたい。''
って。
でも、困らせちゃうの分かってる。
テレビで見てて分かる。
どれだけ和也が忙しくて身体がどんどん細くなっていくのが。
和「ん?
どした??」
やさしい和也はあたしの座ってるソファの隣に腰を下ろした。
和「あ〜〜!もしかして、さっきのマリオカート手加減なしだったから?
もう、ごめんってぇ;」
『...ん。っもう!ほんとに強すぎだよ;
あり得ない!』
嘘。
ほんとは、そんなことでは怒ってない。
怒るわけない。
隣で楽しそうにゲームしてんだから。
そんな和也の笑顔が好きだし。
和「ん。しゃあない!」
『へ?』
そういうと、和也はあたしの頭を自分の膝の方へ押して、
あたしが和也に膝枕をしてもらってる状態になった。