ヘタ鬼×D灰

□第一章 〜出会い〜
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             ――――俺は何回繰り返せばいいんだろう――――                                                                                                                                                             










             
            
             ――――体何回仲間を失えばいいのだろうか――――   



















             ――――イタリア君、貴方の居たいところはどこですか?――――


















  世界会議場からほんの3時間歩いた山の中にある空き家
  
  いつからそこにあるのか 誰が住んでいたのかも分からないその館には お化けが出るという噂があった 


 「ヴェ〜。 本当にこんなところあったんだね〜」  とイタリア。
 
 「噂だと思っていましたが……本当にあったとは」   日本も言う。
 
 「この寂れた感じ…。悪くねぇな」  プロイセンも続ける。
 
 「俺はあまり気乗りがしないんだが…」
 

 
 「私も…できれば外観だけ見て帰りたいのですが」   
 
 「えぇ〜せっかくだし、少しだけ中に入ろうよ〜」
 
 「……」 沈黙するドイツ。
  
  そのときだった。

  ガサッ!
 
 「!!」
 
 「ラビー ここってどこですかねー」
 
 「うー… わからんさー ユウちゃんは? ここどこかわかるさー?」
  草むらから出てきたのは黒い団服(?)を着た5人組だった。
 
 「俺に聞くな。」

 「ってあら? あの人たち誰かしら?」
 
 「この辺の人じゃねーの? てゆーか俺に聞くなよなー リナリー」
  “リナリー”そう言われた彼女はこっちにむかってきた。 
 
 「あのーすいません… ここってどこですか?」 
 
 「え? あぁ、私たちは今ここに噂を確かめにきただけなので・・・ あの…あなた達は?」  日本が5人のほうを見た。
 
 「私たちと同じ国ではなさそうですが」
 
 「? 何のことさー?」   
 
 「いえ 何でもないです。 で、そちらの…」
 
 「あ 私たちはこのあたりの調査に来たのですが…」
 
 「このモヤシが道に迷って俺らまで巻き添えになったんだ。」
 
 「なんですかバ神田! その言い方は!」
 
 「本当のことを喋ったまでだ。」
  ぎゃあぎゃあと二人がケンカし始める。
 
 「あの・・・」 困ったように日本が声をかける。
 
 「あぁ、すまん。 あれ、いつものことなんで気にしないでくれ。」
 
 「はぁ…。」
 赤い髪と瞳の少女はさらっと事情を説明した。
  自分たちは調査に来て迷ってしまった、

白髪の少年はアレン・ウォーカー、
隻眼の少年はラビ、
長髪のイケメンは神田ユウ、
黒髪の少女はリナリー・リー、
そして自分はクルーエル、クルーエル・アラ=ジルシュヴェッサーと名乗った。
 
 ジルシュヴェッサー、それは祓名民の最高位の称号を与えられた者に名乗ることを許される祓戈の到極者のことだ。

 「しかしこの館…なんか嫌な予感がするんだよな・・・」
 
 「おい日本! そろそろイタちゃんが待ちくたびれてるぞー」 プロイセンが叫ぶ。
 
 「あ! すいません、今行きます!」  
 
 「あ、ちょっと待ってください! えっと、日本さん・・・?」 
 アレンが呼び止める。
 
 「?」
 
 「僕たちも一緒に行きますよ!」
 
 「しかしお前たちは調査とやらがあるのでは?」 ドイツが質問した。
 
 「今確認したんですけど、どうやらここが僕たちの調査場所みたいなんですよね。」
 
 「ここに何かあるのですか?」
   
 「えぇ。 あなたたちが言っていた噂とやらを室長に調査してきてって言われたの。」
 
 「そうなのか、じゃ一緒に行こうぜ!」
   プロイセンが嬉しそうに言う。


 「ではこちらも自己紹介をしましょう。」
 「向こうから、イタリア君、ドイツさん、プロイセンさん、私は日本と申します。」


 「よろしくお願いしますね、日本さん。」
 「えっと、こっちはさっきクルーエルが言ってたっぽみたいだけど、あっちからリナリー、ラビ、クルーエル、神田、そして僕はアレン・ウォーカーです。」

 

 

 そして9人は館の中へと入っていった。



 これから起こることなど知る由も無く・・・・・そう、イタリア以外は・・・・・・・・・。
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