ヘタ鬼×D灰

□第二章〜初戦〜
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 「・・・この部屋に入ってみましょうか。」

 「そうだな・・・何があるかもわからないから用心しろよ。」

 「はい。」
 
 キィィ・・・



 「・・・何もないな・・・。」


 「(これは・・・?)」
  日本が見たのは部屋の左奥にあったカーテンだった。


 「どうした?日本」

 「・・・いえ、何でも無いです。」

 「そうか、じゃあ次の部屋に行ってみるぞ。」


  階段を上って左にある廊下の部屋に二人は行った。



 「開きませんね。」

 「ほんっとに無人にしてもなんでこんなに鍵が開いていないんだ? しかも部屋は小奇麗だし・・・」

  そしてその部屋の目の前の部屋に入った。


 部屋を調べてみて回っていると、ベッドの上にドイツの鞭が置いてあった。


 「これは……ドイツさんの鞭? 何故こんな所にあるのでしょう?」

 「さぁ・・・?」


 



  『ドイツの鞭 を手に入れた』
『ドイツ専用の鞭。かなり使い込まれている。』


 「鞭・・・ww」

 「どうしました?」
 
 「いや、なんかあいつらしいなーって思って。」

 「ふふ、そうですね・・・」
  とりあえず部屋を出ることにした。
するとそこに、



 「! リ、リナリー!!」

 「あ、クルーエル、日本! よかったー探してたんだよー?」

 するとそこにはリナリーが居た。

 「なぁリナリー、あの時みんな玄関から居なくなってたけど何かあったのか?」

 「それは私もわからないの。」
 「あれから私、やっぱり不安になって二人のあとを追ってみたんだけど途中で見失っちゃって、それでしょうがないからみんなのところに戻ろうとしたんだけど・・・そのときにはもうみん玄関から居なくなってたのよ。


 「そうだったのですか。」

 「それで、あの・・・さっき私灰色の巨人(?)に出会っちゃたんだけど、あれって・・・私の見間違い?」
  
 「それって・・・」
 二人で顔を見合わせた。

 「大丈夫だ。 あれ、俺らも見た。後姿だけだったけど。」
 
 「私、アレに出会って思ったの。今までのアクマなんかよりすごく怖かった。 ・・・あの時レベル4と戦ったときよりもっと怖かった。 何もかも食べられてしまいそうで・・・ とっさにダークブーツで逃げたけど・・・アレって何?」

 「わかりませんが・・・すごく恐ろしいものだとはわかりました。」

 「なるべく今度からはみんなを見つけるまでは3人一緒に行動したほうがよさそうだな。」 
 クルーエルが提案した。 
 
 「そうですね。 何かあったら嫌ですしね。」
 日本が続けた。

 「じゃあみんなを探しに行きましょうか。」 

 「あ、ちょっと待て!リナリー!」
  
 「?」
 
 「私達は先ほどドイツさんを見つけたのですが・・・その・・・混乱しているようなので飲み物をもって行こうと思っているのですが貴女は何か飲み物を持っておられませんか?」
 
 「うーん・・・持ってないなー」

 「そうですか。 ではどこか水道があったはずです。探しに行きましょう。」

 「ああ。」


















  ――1階 廊下の奥の部屋――

 「・・・ここ?」

 「確かそうですよ。」

 「―入ろうぜ。」

 クルーエルが扉を開けた。

 「あ、やっぱりありましたよ。台所。」

 「って蛇口が・・・」

 「本当・・・ 誰がやったのかしら・・・?」

 台所にあった蛇口は見事に捻り潰されていた。
 「あーもう、またさがすのかよぉっ!」

 「がんばりましょう。」
   ため息をつくクルーエルにリナリーが声をかける。

 







 「ここは蛇口、潰れてないかな?」
 
 「わかりませんね。」
   キィ・・・   
 








 「「「トイレ・・・」」」

 「・・・・・・」
 「これも水……ですよね」

 「いや、止めとけ。」

 「日本さん、それは人間としてやってはいけないことだと思いますよ。」

 
 「・・・・。」
  日本が沈黙する。 そしてトイレに近づく。
 そのときリナリーがパリパリッっとイノセンスを発動させて殺気満々の満面の笑みで
 「ね、やめましょう☆」 

 「ほ、ほら日本! こっちに洗面台があるぜ!」  それを見てクルーエルがあわてて日本をとめる。

 「それならそちらでいいでしょう。」

 

 「水、出るでしょうか?」
   キュッ、と蛇口を捻る。
 ザザザ・・・ 
 
 「あぁよかった。壊れていないようですね。」
 
 「んー・・・でも・・・なぁ」
 その水を見てクルーエルが微妙、とでも言うようにリナリーに同意を求める。

 「えぇ、命危険ね。」
 
 

 【水?】を手に入れました

 『水? 水と呼んで言いのか分からない代物。ちょっとキケン。命キケン。』



 「「「・・・。」」」
 
 「・・・早速ドイツさんのところへ持って行きましょう。」

 「大丈夫かしら?」
  リナリーが疑問に思う。
 「腹壊しそうだな。」
   その水?はコップの中でポコポコ泡を立てていた。
 ついでに言うと鉄臭く、絶対に自分は飲みたくないと思った三人であった。



 






































  「ドイツさん、水を持ってきました。これを飲んで落ち着いてください。」

 「「(飲ませるんだ・・・。)」」

 「どうぞ、粗水ですが・・・。」

 





 「・・・これは本当に水か?」

 「色的には……恐らく…」
    
 「「(あ、飲んだんだ・・・。)」」
 

 「そうか……。いや、取り乱してすまなかった。お陰で大分落ち着いた。」

 
 「それはよかったです。で、皆さんは?」
   落ち着いたドイツに質問する。
 
 「よく……分からないんだ。とにかく必死で逃げて……みんなはぐれてしまった…らしい。悪いが、整理できるまで少し待ってくれ。」

 「分かりました。私達はあとのみなさんを探してきます。どいつさんは少しお休みください。」
 
 「すまん。あぁ、そうだ。逃げる途中でこれを拾ったんだ。役に立つようなら使ってくれ。」

 【ドイツからもらった鍵】を手に入れました。
 
 そしてドイツはカーテンの奥へと入っていった。
  

 「あいつ・・・大丈夫か?(特に顔が。)」

 「今はそっとしておきましょう。ほかの皆さんを探さなくては。」
 
 
                                                                                                                           ドイツが鎖国モードに入りました。










 そして3人は一階へと降りていった。

 【ドイツからもらった鍵】 一階の図書館部屋を開くことができる。




  

 「この部屋ですよね。」

 「そうみたいね。」

 「さっさと開けようぜー」





 ガチャ、と鍵の開く音がして扉が開いた。





































 そこには
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