Quadrifoglio
□T
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私がこの見知らぬ土地に来てから約一週間程たった。
どうやらここはイタリアらしい。
何故、どうやってイタリアに来たかはわからないが、今はそれより重要な問題がある。
ぐううぅぅぅ…
「……お腹、減った」
そう、食料である。
私は日本円しか持ってないし、かさ張るからとお菓子も持ってこなかった。
おかげでこの約一週間は飲まず食わずだ。
いい加減目の前も霞んで来た。
「………やば」
トサリ、と倒れた私はそこで意識を失った。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「………ん、」
目が覚めると、見知らぬ天井が目に飛び込んで来た。
今度は一体何処だ?
…それにしても、
「……お腹空いたな…」
「「…ブフッ!!」」
………ん?
今どっかから吹き出す声が聞こえたぞ?
周りを見ると二十歳前後の青年と三十代前半くらいの男性が肩を震わせて笑っている。
ちょ、今のつぶやき聞かれたとか超恥ずかしいんだけど、てかこれじゃ私が食い意地張ってるみたいじゃん!
「あ、あの…?」
「プッ、クク…ごめ、くくっ」
相当ツボった様です。
ちくしょう、死ぬほど恥ずかしいじゃないか!
……ん?あれ?この人よく見ると愛しのマイハニー☆つっくんにそっくりじゃないか!!
………あ、言い忘れてたけど私はリボーンが大好きです。
特につっくんが大好きです。
つっくんが絡むと軽くキャラ崩壊しちゃうくらい大好きです。
「くくっ……はー、笑った」
どうやら笑いは治まったようです。
「君大丈夫?俺の屋敷の前で倒れてたんだけど、覚えてる?」
「あー、はい覚えてます」
「そっか、なんであんなとこで倒れてたの?」
「……………空腹で」
「「……………」」
そこで黙らないで下さい、黙るくらいなら食べ物下さい!
、