短編集
□鬼と光と…
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気がつくと、あたりにはたくさんの“モノ”が転がっていた。
――あぁ…俺が殺ったんだ。
そして、俺はこの村から出た。
全てを置いたまま…
まるで、己自身から逃げるように…村から立ち去った。
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あれからどの位たったのだろうか…?
あれからずっと山奥に住み着き、人との接触を拒んでしまっていたせいか、時間の感覚が無くなってしまったようだ。
我ながら何たる落ち度。だが、たっていても数年ぐらいだろう…。
俺は18だし…。
呑気に過ごしていた俺だったが、俺はこの時知らなかったのだ…。
あれから、何百年と時が流れていた事実に。