神夜姫組曲

□04 二次試験@
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『やったぁ!出来たよヒソカ!』

「うんよかったね…ああ、こっちも終わったみたいだね


初めて出来たトランプタワーに喜びを顕にしていると、どうやら豚の丸焼きの方も完成したようだった


「それじゃあ運ぼうか

『うん』














他の受験生も同じくらいに終わったらしく、次々に豚の丸焼きを持って試験官のもとへと到着した


「うひゃあ〜」

「あらま、大漁だこと。テスト生なめてたわ」


いっただっきまーす、とブハラは持ってこられた豚の丸焼き全てを美味いと言って食べつくした


「あ〜食った食った。もーお腹いっぱい!」


全てを食べおわってからブハラがそう言い、メンチがドラを叩いて終了の合図をした

食べた数、70頭

人より大きな豚を一人で70頭平らげるとは、彼のお腹の中は一体どうなっているのだろうか

あきらかに異常な量に、受験生達はあり得ないという顔をしている


「あんたねー、結局食べた豚全部おいしかったって言うの?審査になんないじゃないのよ」

「まーいいじゃん。それなりに人数は絞れたし、細かい味を審査するテストじゃないしさー」

「甘いわねーアンタ」


美食ハンターたる者、自分の味覚に正直に、とメンチはぼやいているが、きっと正直になったら誰も合格できないと思うのは、祈李だけだろうか


「ま、仕方ないわね。―豚の丸焼き料理審査!!70名が通過!!」


もう一度ドラを叩き、メンチは高らかに宣言した



「あたしはブハラと違ってカラ党よ!!審査もキビシクいくわよー」


そして二次試験後半、メンチのメニューは―


「スシよ!!」


スシと言われた受験生達は、それが何か、どういったものなのかを全くわかってはいない

つまり、みんなスシを知らないようだった

しかし知らないのも無理はない
スシは小さな島国の民族料理なのだから

ヒント、と言われて建物内のキッチンを見せられる

必要最低限なものは揃えてくれたようだ


「そして最大のヒント!!スシはスシでも、ニギリズシしか認めないわよ!!」


二次試験後半、メンチのメニュー参加人数70名


「それじゃスタートよ!!」



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