神夜姫組曲

□09 四次はサバイバル@
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ゼビル島に向かう船の中、戦いはすでに始まっている、と言わんばかりの空気が広がっていた

ほとんど全員がプレートを隠し、誰とも目を合わせず、辛気臭い雰囲気が充満している


『まさか自分の番号引くとは思わなかったな』

「祈李のプレートは他の受験生から見ても三点分。狙われるだろうな」

「大丈夫かよ!?」

『大丈夫!レオリオよりは強いから』

「なっ!?人が心配してやってんのにお前はー!!」


祈李はレオリオとクラピカとそんな暗い空気など気にせず喋っていた


『大丈夫。私には白兎もいるし、いざとなればヒソカのところにでも逃げるから』


それなら誰も手を出さないでしょ?と祈李は笑う


「確かにな。それにしても、本当にヒソカとはどういう関係だ?」

『ヒソカはねー…友達?かな。一番それが近い表現だと思うよ…ま、最初に会った時は死ぬかと思ったけどね』

「あれが友達ってお前…」

『あれでも優しいとこもあるんだよ?変だけど』

「オレにはわかんねェ…変ってのだけ納得できるな」

「同感だ」

『私は大丈夫だから、クラピカとレオリオも頑張ってね』















「それでは第三次試験の通過時間の早い人から順に下船していただきます!」


ゼビル島に到着した
この島での滞在期限は1週間

その間に六点分のプレートを集めて、またこの場所に戻ってくるのだ


「それでは一番の方、スタート!!」




2分が経ち、二番のギタラクルがスタートした


『次か』

「頑張ってね!祈李」

『ん。ゴンもね』

「三番の方、スタート!!」

『行ってきます』


ゴン達にひらひらと手を振り、祈李は森へと入っていく

そう言えば、ゴンとキルアの獲物って誰だろ?

クラピカとレオリオのも聞いてないけど…

祈李は森に入るやいなや絶で気配を断った

狙われても返り討ちにできるが、面倒だから見つからないようにしようと思ったのだ

それにしても…


『1週間か…長いよね』

《何してますー?暇ですよねー》

『ま、考えながら行こっか』


うだうだと立ち止まって考えているのも、他の受験生に見つかる可能性が高くなるだけだ

なので取り敢えずとして祈李は島の探索をしてみる事にした



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