聖者の行進
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「ルークをコーラル城に、ですか？」
目の前にいるアリエッタが首を傾げた
「アッシュが連れてこいってさ」
「アッシュが？」
「そう。…方法はアリエッタに任せるよ」
ルークを直接連れて来てもいいし、誘き寄せるのもいい
アッシュに協力するのは面倒だけど、ラゼルが楽しむ為なら協力しないでもない
「好きにして、いいの？」
「いいけど…ラゼルに言われてる通り、一般人を巻き込まない事」
「わかってます。ラゼルとイオン様を連れて来ます」
そうしたら、助けに来るですよね、とアリエッタはにこりと笑った
…まあ、いいか
アリエッタに任せるって言ったの僕だし
シンクはそう思い、嬉々として魔物を引き連れ出て行くアリエッタを見送った
アリエッタがあんなに楽しそうなのは、最近ろくに会えていなかったラゼルに会えるからだろう
ルーク達にラゼルを取られたように感じていたのかもしれない
多少はシンクも思っているが、アリエッタは日に日に機嫌が悪くなっていたから、憂さ晴らしもしてきそうだ
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