不協和音

□07.お友だち
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今日は学校も塾もない
いわゆる休日だ

雪男は依頼のため出掛け、燐もついて行ったため一人だ

はっきり言って暇である

『う〜暇だよ…』

こういう時は女子寮にしとけばよかったと感じる

二人がいなければ、誰もいないのだ

『…よし、学園内を探検しよ』


▲▽▲

学園の探検、ということで人の居そうな広場にやってきた

思った通り広場は賑わっていた

友達と談笑していたり、ふざけあっていたりやっていることは様々だ

「あ、出雲ちゃん、あの子」

「本当だ。ちょっとアンタ!」

こちらに向かってくる女の子二人

ん?アンタって私か?

周りを見るが該当する人物はいない

『(やっぱ私かな?)』

やって来る女の子には見覚えがある

たしか塾にいた子だ

『なに?』

「あのね、あの時助けてくれてありがとう」

ずっとお礼が言いたかったの、とふんわり微笑むショートカットの女の子

「…ありがと」

まろ眉の女の子も続けて言う

『お礼なんていいよ。二人にケガなくてよかったし』

「私、朴朔子。よろしくね」

「あたしは神木出雲」

『私は白雪聖、これからよろしくね』

自己紹介を終え、三人で空いているベンチに座った

「聖ちゃんって呼んでいい?」

『うん。名前で呼ばれる方が慣れてるからね。私も二人のこと名前で呼んでいい?』

二人からOKをもらい名前で呼ぶことにした

「聖は先生と知り合いな訳?」

『そうだよ。雪と燐は幼なじみなの!』

そんな他愛もない話をして時間は過ぎていった


(そう言えば)
(女の子の友達って)
(居なかったかも…)

新しい友達

オマケ→


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