不協和音

□09.悪魔召喚
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そろそろ夏休みまで一ヶ月半を切った

夏休み前には候補生認定試験があるため来週から一週間強化合宿を行う

今はそのための参加の有無、取得希望称号用紙が分けられたところだった

『(称号ねぇ。どれでもいいな〜)』

称号が分からない燐は勝呂のところに聞きにいくらしく席を立つ

取り敢えず、燐に付いていく

「“称号”って何だ?教えてくれ…オネガイシマス」

「はあ!?」

『ごめんね。燐何も知らなくて』

勝呂はどうやら沸点が低いらしい

「“称号”いうのは…」

説明は三輪子猫丸がしてくれた

称号は祓魔師に必要な技術の資格

騎士・竜騎士・手騎士・詠唱騎士・医工騎士がある

どれか一つでも称号を取得すれば祓魔師になれる、と

『称号によって戦い方が違うんだよ』

「へ〜なんとなく解った!ありがとな。お前は何取るの?」

「何シレっと馴染んどるんやオイ!」

いつの間にか座って輪に入っている燐と聖に勝呂はつっこんだ

『細かいことは気にしないの』

軽くつっこみをかわし話を戻した

桃茶色の髪の少年、志摩廉造と子猫丸は詠唱騎士を目指し、勝呂は詠唱騎士と竜騎士を目指しているそうだ

「聖ちゃんは何目指すん?」

志摩の質問に聖は頭を悩ませる

『ん〜どれでもいいかな』

「決めてないん?」

『うん。じゃあ竜騎士らへんにしとく』

「…それでいいんか…」

志摩と話ている内に燐は騎士にしたようだった

『(ホント、どうしよ)』

聖は紙を見つめ考えた


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