不協和音

□14.保護
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上級祓魔師で監察官だというシュラに驚く皆に彼女は免許と階級証を提示する

丁寧に挨拶しようとする椿先生に堅苦しいの苦手だからいいと言う

「とりあえずコイツを日本支部基地に連行する」

支部長のメフィストとも話したいから引きずってでも連れてくるようにと、他の訓練生は帰るよう指示を出す

「あ〜と聖、お前も来い」

『…?わかった』

シュラの後に続いて遊園地の外に出ると燐、しえみ、聖を抜いた訓練生が集まっていた

雪男が訓練生に今日は解散で、寮に戻るよう言い渡す

シュラに掴まれている燐を志摩がうらやましいと叫んでいる

言うだろうと思ったよ…

さっさと進んで行くシュラについていくため、皆とは言葉を交わさなかった

▲▽▲

雪男に連れられ基地に入る

毎回思うけど、鍵って便利だよね

どこ○もドアみたいだよねホント

基地についての説明をシュラがしているが知っているし、聞く気もない

それに騎士團にいい思い出なんかない

むしろ消し去りたい過去ばかりだ

「お久しぶりですね〜☆シュラ」

気が付くといつの間にかメフィストがいた

オマケに椿先生も

「単刀直入に聞く。…よくもヴァチカンに黙ってサタンのガキを隠してやがったな」

何を企んでいる?と問うシュラに何も企んでいないと言うメフィスト

胡散臭い

存在自体が胡散臭いから仕方ないか

「サタンの子を騎士團の武器として育て飼い馴らす…!」

『…』

「この二千年防戦一方だった我々祓魔師に先手を打つチャンスをもたらすものです」

“もっと…もっと強くしなくちゃ。聖、貴女は祓魔師の…わたし達の武器になるの”

思い出したくない過去の記憶がメフィストの言葉に被る

ゾッとする

胸の前で手をキツく組む

そうこうしている内にも話しは進み燐を尋問するためシュラは大監房へと行ってしまった

「聖、お前は待ってろよ〜」

何の為に連れて来られたのだろう

此処から一刻も早く離れたい聖にとっては拷問にも等しい

「聖、大丈夫?」

『雪…さっき帰れって言われてなかった?』

シュラが立ち去る間際に言っていた気がする

「言われたけど…」

心配してくれているのだろう

でも、雪男は聖の過去を知らないから理由はわからない

知ってるのはメフィストや獅郎とか騎士團上層部、シュラもだ

『大丈夫だから、帰っていーよ』

微笑むと雪男は渋々帰って行った

帰ってほしいのを察してくれたのだろう

雪男の姿が見えなくなってから崩れるようにして座り込む

ちなみに椿先生とメフィストはいない

ボソボソと小さな声で召喚を行う

出したのはハティとスコール

擦り寄ってくる二匹を撫でる

『行こっか』

待てと言われたが待つなら大監房前でも構わないだろう

場所は知っているし

聖は二匹と共に大監房へと向かった



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