ダウト

□16.[霧の半身]
1ページ/2ページ



今日ギルドに帰るとなれば行動は早いうちに起こすべきである

ベルからの話も大変興味深かったし、誰に誰を当てるかも考えないとね

それにしても行動に移すのが早い人達だ


「城咲蘭士が目覚めたってな」

『リボーンじゃない。よく知ってるね…早くない?』

「ああ…九代目のとこから連絡がきたからな」


成る程、ギルドの誰かがボンゴレに連絡してそれがリボーンのとこまできたのか


「お前はこれからどうするんだ?ツナ達はディーノとヴァリアーを呼んだみてーだが」

『ギルドに一度戻るけど…その前に会いたい人がいるの』

「会いたい奴?」

『うん。ボンゴレ霧の守護者の片割れ…クローム髑髏に』


彼女がコチラ側か、そうじゃないかでこれからの対応も決まってくる

沢田綱吉は気付き初めてるみたいだけど…仲間は裏切れない

変なトコで甘ちゃんだから


『そーだ!リボーンもギルドに来る?』

「いいのか?」

『もちろん!』

「じゃあ行くぞ」


リボーンなら連れて行っても大丈夫だ

それにボンゴレはお得意様だし、嫌いじゃない

嫌いなのは沢田綱吉達だけだからボンゴレは関係ないのだ


『それじゃ、行きますか』


屋上の柵に足をかけ、そのまま身体を宙に踊らせた

重力に従って落ちていく


『タービュランス!』


地面から上に向かって突風を巻き起こし、落下の速度を緩和させて地に降りた

初めてやったけど上出来だ

本来は攻撃の術だけど上手くコントロールできたからこそできた事だ


「すげーな…それがギルドの奴らの力か?」

『魔術とか術系は使えない人もいるけどね』


これは才能がないとできないから全員ができるわけじゃない

まだ授業中だったため外を見ていた生徒や教師はいなかったらしく、とくに騒がれることなく学校から出ることが出来た



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ