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□完:嘘と嫉妬
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今日の朝はいろいろありすぎだ…。

よく考えれば自分も軽率だった。
朝、光と手を繋いで校門をくぐった時


大泣きしてたあの子達は全員、私が傷つけた。


光が暴走したのはきっと毒キノコでも食べたんだ。
私の管理不足だ。


「誰が毒キノコなんて食うねん。」


「光!?聞こえてたとかベタすぎてキモい。」

「うっさいわ。」


光はきっと何とも思ってないよなー。

傷つけたあの子達のことも






…私のことも。






ため息をついたら光に頭をなでられた。

「いつも騒がしい誰かさんが静かやから心配して教室きたんやで??」







「ツンデレ??」


「やかましいわ。ほな、授業始まるんで帰りますわ。」






正直、光が来てくれて助かった。


なぜか光にキスされてから蔵も謙也も千歳も、なんとなく私を避ける。





悔しくて下を向いた。










軽いやつだと軽蔑されたかな。



たくさん人を傷つけたせいかな。






あのメンバーは大好きで、



離れたくないけど嫌われたくないから話しかけられなくて。



















「名前。」

蔵の声!!
勢いよく顔をあげる。

「ははw勢いええなぁ」




いつだって彼の声は私を安心させる。






「あ、あのな!!俺ら話があんねん。怖いことないから聞いてくれへん??」

謙也が私が怖がらないようにそっと顔を覗き込んで優しく言った。





彼の優しさに何度救われたか。







「ちょっと授業、ぬけだすだけたい。」


千歳が笑って言った。





この笑顔は私だけの特権。









失いたくない。







そう思った瞬間、涙が零れる。




私はこの人達に嫌われるのがこんなにも怖い。








「な、泣かんといて??ほんま、怖いことないからな。俺ら、避けててごめんな??」

謙也の優しさに涙が増す。





「授業始まる前に抜け出すたい。屋上は鍵開いとうよ。」


そう言って私の腕を引っ張る千歳。












ケンカしたわけでもないのにこんなに泣く私はめんどくさい女だよね。









みんな優しくしてくれて

ありがとね。
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