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□青い春
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「席替えやるぞー」
先生の声にみんなが騒ぎ出す。
あたし窓際気に入ってたのに…。
「席替えとか嫌やな。」
隣の席の白石が言った。
「せっかく2連続で名前の隣やったのになぁ?」
上目遣いでニヤリと笑う白石はかっこいいと思う。
「女の子じゃないのに上目遣いが似合うとか狡い。」
一言呟いた。
みんなはもうくじを引き始めてる。
「また隣やったら運命やな。」
「まあないだろうけどね。」
「次も隣やったら付き合わへん?」
「なぜそうなる…。」
「ええやん。名字、恋せな青春は楽しくないで!!」
白石がからかってるのか本気なのかはわからないけど、恋ってしようと思ってできるものじゃないよ。
…いや、できるかも。
「白石。」
「ん?」
「あたし次隣になった人に恋するよ。」
「え?」
そうだよ!!
あたしは恋をしようとする気持ちが足りなかったんだ!!
「ということで、運命のくじを引いてきます!!」
後ろで白石が何か言った気がしたけど、かまわずくじを引きに行った。