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□完:嘘と嫉妬
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屋上につくと蔵が涙を拭ってくれた。
そしてそのまま真剣な顔をして言った。
「ほんまに財前と付き合うとるんか??」
私はふるふると首を振る。
でもここで、その理由を話してしまえば完全に光が悪役だ。
自分を好いてくれる女の人を傷つけた。
それは確かだけど協力した私が悪い。
「みんなに自慢したくて、光に付きあってるフリしてくれって頼んだ。」
必死に言った。
嘘とバレないように。
そっと顔を上げると、悲しそうな3人の顔が目に入る。
謙也が小さな声で呟いた。
「嘘、つかんといて。」
驚いて私は謙也を見る。
「そんな必死に言ってもバレバレたい。」
千歳は困ったように笑って言った。
その時屋上のドアが開いて
「全部、俺が仕組んだ事っすわ。」
光の声がした。