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□つんでれ 財前
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ぴんぽーん


光の家のチャイムを鳴らした。

鳴らしてしまった。



緊張で倒れそうになってると、

ガチャ



光が出てきた。


「…なんやねん。」

冷たく見下ろす光。

うぅ…心が折れそうだ。


「ひ、かる…。」


言いたい、けどもしもの事を考えたらその先が言えない。


しばらく沈黙が続く。


「名字先輩。」

「え…。」

名字で呼ばれた。

それだけで心が抉られたような気がした。


「用事、無いんやったら寒いし部屋戻りたいんすけど。」



「光はさ、」


「なんや?」

いくら冷たくても私の話はちゃんと聞いてくれてる。

その事にほっとした。


「私の事…嫌いに、なっちゃった…?好き、じゃ無いの…?」

泣かないようにしてたけど、やっぱり泣いてしまった。



「嫌いなんて言ってないやろ。」


「じゃあ何で!!」

まだ冷たい態度をとる光を睨みつける。


光はため息をつきながら私の前まで来た。

「ひか、」


私が呼びかけようとしたら

乱暴に唇を塞がれた。


驚いて動けない私を無視して光はキスをどんどん深くしていった。

苦しい。


それに、今の光は嫌だ。



「ん…や、だ!!」

必死に光を押すと光の体が離れた。






「これでええやろ。」






そういうと光は家の中に入っていってしまった。
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