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□謙也をからかう
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バタン!

「うぉわ!謙也!?」

「白石!?すまんな!」


部室から飛び出した瞬間、職員室から帰ってきた白石とぶつかってしまった。


咄嗟に謝ってから校庭に出る。

全速力で走りながら何故名前があんなに機嫌がわるいのか必死に考えた。


今まで優しく優しくしてきたし、束縛とかもしないようにしてきた。

実際名前に近づく男にはかなり嫉妬してるんやけど、名前の都合もあるし、困らせたくないから黙ってきた。


それが寂しかったんやろか!?



せや。

それや!



そう思いついたその時、さらにもう一つの事に気づく。





今名前、白石と部室で二人きりやんか。



アカンアカンアカン!!!!



急がなアカンやん!!!

白石は俺よりイケメンやし、なんでも出来るし女慣れしてるし、寂しい思いしてる名前につけ込んで口説いてるかも知れん!

やばいやばい!

名前が口説かれる!


全速力で部室まで走った。


ガチャ


「なんや、謙也帰ってくるの早かったなあ。」

白石が部誌をかきながらこっちに視線を向けた。

「ああもうかっこええ!!ほんまに俺よりイケメンや!」

「…!?、おおきに。」



「せやけど!名前は俺の彼女やから!」


そう言って名前を抱き寄せ肩を寄せる。



「……」


『……』




「『ブハッ!!…アハハハハハハハハハ!!!』」


「な、何やねん!!」



「せやな、俺はイケメンやな!w」

『どんな勘違いしたんだw』


そのあとも爆笑し続ける二人



「笑うなや!!」



『大丈夫、謙也が好きだよw』

「お、俺もお前が一番っちゅー話や!」

さらにぎゅっと抱き締めたった。


「なんや俺邪魔やんw帰るで?」

そういって白石は腰を上げた。


「謙也と名字さんのスーパーイチャイチャタイムやな。」

そう言って白石は去っていった。


無駄に男前やな!
あいつ無駄嫌いやろw


『白石に気、使わせちゃったね。』


「せやなぁ。」


『あ、謙也ごめんね?機嫌なおったよ。』


「アカン!!!」


『何が!?』


「何で白石と話して機嫌直してるん?俺がいくら話しかけてもダメだったやんか!」

『あー、途中で機嫌は直ったけど、謙也可愛いからからかっちゃったw』


「…へ?」


『笑いこらえらんなくなるかと思ったよ(笑)』


いやいやいや(笑)ちゃうやろ!

何やねんそれ…。

「でも俺、走りながら考えたで?」

『何を?』


「ちゃんとお前んこと束縛したるからな?」








『…どんな勘違いしたんだよ!?』





end
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