部活

□パソコン×ピアス
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鈴木先輩との出会いは夏休み前やった。


『ねね、ちょっと。』


「…。」


鈴木先輩が突然俺を引き止めた

無視して通り過ぎようとしたら腕をさらに強く掴まれる。


『逃げんな。白石どこ?』


「は?」


『財前くんテニス部だよね?白石どこ?』


かったるそうに話す先輩。


改めて先輩を見た。


あれ?











あかん…














めっちゃ可愛え。







何やこの人。




「あ、財前!!!」

たまたま部長がこっちに気づいて走ってきた。



『あ、』




「あ!湊やんか。」


『白石、あのさ。』



「ああ、ちょっと教室で待っとき。」




どうやら白石部長と知り合いらしい。


白石、と親しげに呼ぶ声に胸を締め付けられた。



「あ、財前。こいつな、俺のクラスの鈴木湊。」



『勝手に教えんな。』



「学校一の美女やで!」


『うるさい!』



「照れとる?」


『うっさいってば!』






鈴木湊先輩…。








もう一度先輩の方を見るとすでに部長から離れて校舎に向かって走っていた。









一目惚れ、とか不覚や。











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