短編集
□いじめたら拗ねちゃう謙也
1ページ/4ページ
『光はかっこいいなあ…』
「ども、」
最近私は光をほめちぎる
謙也が見てるところで光に猛アタックする
理由はひとつ。
「…みなと。」
また妬いてる。
謙也がヤキモチ妬いてるのが嬉しくて、つい苛めてしまう。
『ひかるううう』
「うわ、抱きつかんで下さいよ。」
『可愛い可愛い!』
光が可愛いのは確かなんだけど。
ちなみに謙也は彼氏じゃない。
謙也が私に妬いてるのは恋と決まった訳じゃない。
だけど私は謙也が大好きで。
だから妬いてくれるのがうれしくて仕方ない。
好きでいてくれるのを確認したくて仕方ない
『謙也!』
「おぉ!どうしたん!?」
『光どこ?』
「…すまんな。分からへん。」
こんな顔させたいわけじゃないけど、でも。
ずるずると私の下らない確認作業はつづいてしまう