短編集

□甘の白石 アンケ御礼
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「白石くんが好きです!!」



あーあ、まじですか…。


告白現場に遭遇。

しかも蔵の。


体育がめんどくさくて屋上の給水タンクのそばで休んでたらコレだよ。

授業はさぼるもんじゃないなあ…


「すまんなあ…。今テニスを大事にしたいねん。」


申し訳なさそうに謝る蔵の声。


「白石くんは、鈴木さんと付き合ってるの…?」

控え目に発せられた質問。


「付き合ってへんよ?俺らはそういうのとはちゃうねん。」

淡々と答える蔵に胸がズキズキする。

やっぱ、そうだよね。


いつだって私の一方通行。



すごく仲のいい友達になっても、蔵にとって私は友達で蔵の目にそれ以上に映ることはなかった


いいんだ。
仲良くはなせて満足してるから。


女の子が屋上から出てった後、私は動けなかった。

本当は話しかけてもいいんだけど、今蔵を見たら泣いちゃいそうで。



…いや、見てなくても涙出てきた。


必死に拭った。



「なに泣いてんねん。」


頭上からする蔵の声。

やっぱバレちゃうよね。


『うっさい。馬鹿馬鹿!』


「なんで泣いてんねん。」


『関係ないじゃん。』


「ほんまに俺、関係ないん?」

腕を掴まれ、無理矢理目を合わせられる。




「告白現場見られて、泣かれるとか期待してまうやんか。」



『それって、』


「友達以上に見てもらえたんかなって、思ってまうよ。」


苦しそうに笑う蔵。


『そんなん、聞いたら私だって期待しちゃうよ…?』


そっと見つめると、おでことおでこを引っ付けられた。




「好き、」



確かに聞こえた言葉に涙がさらに溢れる。


『わ、わたしもっ!』



泣きすぎや、って涙を拭ってくれた。




たまには、授業サボってみてもいいかも、なんて。






end


キャラアンケにて白石の激甘を希望してくださった方に捧げます

激甘にならなかったので時間ある時に激甘書きますね!

管理人好きって言われてテンション果てしなくあがりました
ありがとうございます!

わたしもみなさんが大好きだあああああ(^з^)-☆Chu!!

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